先日、削除してしまったSDカードやUSBに保存していた写真データをMacかつ完全無料(フリー)で復活・復元する方法という記事をエントリーしたとおり、大事な写真データを間違えて削除してしまった。
デジカメで撮影保存していたSDカードから写真を消してしまったのだ。
もっとも削除してしまったのは自分ではなく、甥っ子がやらかしてしまったわけだが、写真を消されてしまった母親から写真データを復元復旧できないか…と頼まれたという話である。
googleでいろいろ調べてみると、誤って消去してしまった写真やデータを完全無料で復元する方法はいくつか存在することがわかる。
実際、無料で復活させることには成功したのだが、その方法はカンタンにはいかないものだと痛感した。
なぜなら、完全無料でデータ復旧するには海外アプリを使用するか「ターミナル」と呼ばれるツールを使う必要があるからだ。ちなみに「ターミナル」とは、Windowsでいう「コマンドプロンプト」といわれるやつと同じやつ。
ターミナルは英語のコマンドを入力して操作するものなので、たとえば私の両親のようにごく普通のPCユーザーにしてみれば、操作方法は相当敷居が高い。たぶん、PCにそれほど強い人でなければ操作すること自体、ちょっと勇気が必要なレベルである。
そこで、なるべく低予算でデータの復元や復旧する方法を備忘録しておこうと思う。
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大切なデータを削除してしまった後にぶち当たる壁
思い出がたくさん詰まった写真データやお気に入りの音楽ファイルを間違えて削除してしまったら、必死になって復旧方法を探すだろう。
特に、子どもの成長記録を撮影した写真データが消えてしまうのは本当に悲しいものだ。
写真として実際にプリントしてアルバムに挟んでおくのがいい。けれど、デジカメの写真枚数はとんでもない数になっているし、整理するのも一苦労。プリントしておくのは重要だとわかっていても、時間に追われてカンタンにはできない。
ただし、だ。バックアップもとらずに間違えて削除してしまったその瞬間は、頭の中が真っ白になるぐらいぶっ飛んでしまう(私は一度経験あり^^;)。
Time Machineなどで日々バックアップデータをとっていないのが悪いといえばそれまでですが、その当時はそんな機能はなかったのだから仕方ない。
さて、頭が真っ白になっているだけではデータの復元はできない。途方に暮れていても問題は解消されません。仕方ないので大半の人はデータの復元方法を調べるはず。きっと「データ復旧 Mac 無料」と検索するのではないだろうか。
そして、無料で使えると思っていたソフトでも実は有償アプリであることがほとんどだという現実にぶち当たるのだ。世の中そんなに甘くないものである。
無料(フリー)で使えるMacのデータ復旧アプリのランキング
最初に言っておこう。無料のMacデータ復元ソフトは、たしかに存在している。しかし、操作が難しいため、誰もが使えるというものではない。とはいえ、無料というのは魅力なのでランキング方式で紹介しよう。
Photo Rec
トップはこれ。たとえば、冒頭でも紹介したターミナルを使う「Photo Rec」。
オープンソースゆえ完全無料で使えるが、ターミナルに慣れていないと厳しい。手順を踏めば操作方法は決して難しくはないが、PC初心者にはおすすめできない。クセがすご〜いってやつだ。「Photo Rec」の使い方については、冒頭でも紹介したとおり、「削除してしまったSDカードやUSBに保存していた写真データをMacかつ完全無料(フリー)で復活・復元する方法」でまとめているので参考にしてもらいたい。
Exif Untrasher
こちらはターミナルを使わないが、完全に英語で操作するソフト「Exif Untrasher」。当然、英文バリバリ。できないことはないが、大切なデータを扱うアプリのため、誤操作したときの代償は大きいともいえる。
Mini Tool Photo Recovery Free
「Mini Tool Photo Recovery Free」なんてものもあります。
文字どおりフリーなんですが、どうでしょう。これも海外アプリ。純日本人の私にはとてつもなく不安になります。英語に強ければ何も問題ないんだけど…。
日本語対応のMac版データ復旧アプリ「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」を使ってみた
さて、上記アプリはたしかに完全無料でデータの復元ができますが、使いやすさを追求すると、日本語対応がきちんとされたアプリを使いたくなる。
その場合、無料ではあるけれどデータ抽出ができるだけ…とか、復旧できるデータ量に制限があるといったものばかり。体験版アプリはあるがほぼ有償アプリだと思っていい。
データの復元はやはり無視できない機能である。困っているなら、文句なしに購入すべきアプリだろう。
そこでおすすめしたいのが「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」だ。
リカバリーできるファイルは、画像ファイル、mp3などの音楽ファイル、メールやアドレス帳、Word・Excel・PDFなどのドキュメントファイル、動画データや圧縮ファイルといった多岐にわたる。
どんなファイルでももれなく復旧してくれるのだから、本当に助かる。何より、小難しい知識は一切必要としないところがいい。マニュアルを読まずとも、直感的に操作できてしまうのが気に入っている理由だ。
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac の使い方
まずはこちらの公式サイトから、無料体験版をダウンロードします。
ダウンロードした「mac_drw_trial.dmg」を解凍すると、アプリケーションフォルダにコピーを促す画面が表示されるはず。
そのまま先ほど表示されていたアプリケーションフォルダを開いて、コピーされているか確認しよう。「EaseUS Data Recovery Wizard」というアプリが入っているはずです。これを起動させます。
するとアプリとブラウザ(Safari)が立ち上がり、インストールが成功した旨の画面が表示される。
気にせず、次へ進む。だが、同時に起動したアプリを開くと、英語表示になっている。
だが、英語が苦手でも心配はいらない。メニュー画面に使用言語を選択する項目が用意されているので、ここから「日本語」を選択するだけでいい。
するとアプリケーションの再起動アラートが表示されるので、素直に従おう。
再起動後は日本語で表示されるようになるはず。
さて、ここからが本番。削除してしまったデータを復元させよう。復元させたいデータがあるメディアをPCに接続。ここではUSBを差し込んで復旧させる。ご覧のとおり、USBの中は何もデータがない。
「EaseUS Data Recovery Wizard」に戻り、日本語表示されたメニュー画面から、普及させたいデータの種類にチェックを入れる。今回は写真データなので、「画像」にチェックを入れた。チェック後、メニュー画面左上の「続ける」をクリック。
次にファイルが保存されていた場所を指定して「スキャン」をクリック。
すると削除してしまったデータの検出がスタートし、ファイルの検出結果が表示される。
該当ファイルを見つけたら、チェックを入れて、メニュー画面上の「リカバリー」をクリックしよう。
ライセンスコードを未購入な場合は、アラート画面の「購入」を選択。
購入手続きを完了させる。
ライセンスコードを入力し、ライセンス承認を行おう。
承認されると復旧させたいデータの保存先を聞いてくるので、好みの場所を選択。私はデスクトップ上に「復旧データ」というフォルダを作成してそこに復活させてみた。これでリカバリー完了!SNSで共有を促すボタンが表示される。
これが復旧先のフォルダ展開図。「Fat_0001」なるフォルダが生成され、その中に復元メディアのタイトルフォルダがあり、さらにその中に写真が入っていた。
なかには復旧できなかったファイルもあるが、ほとんどの写真データは見事に蘇っている!これはうれしい!
復元作業を終了させようとすると、抽出データを保存するかしないかを確認してくる。あとで復旧させたいデータがある場合は、念のため保存しておくほうがよいだろう。
まとめ
「EaseUS Data Recovery Wizard」の使い方を紹介したけれど、解説の必要がないと思えるほどカンタンだった。
これなら、PCに不慣れな人でも、何不自由なく操作できるはずだ。
購入してみて納得できなければ、30日間返金保証制度もあるから、安心してインストールできる。しかも24時間技術サポートを受けることができるから、わからないことがあればチャットで教えてもらえば良い。ただし、チャットは英語対応になる。日本語によるサポートはメール受付となるので注意は必要だ。
あとは、完全無料ではないからそこを納得できるかどうかだろう。
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