東芝の液晶テレビ「REGZA(レグザ)」のリモコン。もう何年も使っているせいか電池を交換しても、反応が悪くなってしまいました。電源ボタンを力強く押してもウンともスンともいいません。
そこで、テレビのリモコンを分解して清掃してみることに。ついでに接触不良を治す手順をメモしておきます。
東芝の液晶テレビ「REGZA(レグザ)」のリモコン分解方法
必要な道具
- 無水エタノールまたは接点復活剤
- 綿棒、もしくは小さなクロス(柔らかい布)
- 鉛筆(HBまたはBがおすすめ)
- 修理用の導電性塗料(必要な場合)
- マイナスドライバーまたはプラスチックカード
リモコンの分解
まずはテレビのリモコンを分解します。
REGZA(レグザ)のリモコンは、ネジによって固定されたものや圧着式でではありません。カチッと蓋を固定する「はめ込み式」です。
そのため、リモコンの脇をマイナスドライバー、不要なプラスチックカード、ギターピックなどで差し込んでいけば、簡単に外せますし組み立ても簡単です。
リモコンの先端箇所ではなく、リモコン中央部の黒部分にねじ込むと比較的開けやすいと思います。
外れるとこんな感じに。しかしまぁ汚れていますね。
「始めにジャンプ」「過去番組表」「ざんまい」のボタンは固定されておらず、単にリモコンラバーの上に乗っているだけです。
そのためリモコンの蓋を外すとポロリと取れます。ボタンの配置順を忘れないように写真でもとっておくのが良いでしょう。
ちなみに配置は、左から「始めにジャンプ」「過去番組表」「ざんまい」の順です。
ボタンと接触する基板の清掃を行うため、リモコンのチャンネルボタンが印刷されているラバーを外す必要があります。リモコン中央に「決定」ボタンがありますが、このまわりの黒いプラスチック円でできた部品を外す必要がありました。
そこで、チャンネルボタンが印刷されているラバーと裏蓋をはずします。基板ごと手で外せます。これは簡単に外せました。
外した基板の裏側を見ると、中央部分に黒い爪で四箇所固定されていました。この部分を優しく手で外してあげましょう。ピンセットなどで基盤を傷つけてしまわないようにするためです。
簡単に外れました。実際、ピンセットなどはいらないです。
外してからラバーを表にして…
固定されていた黒丸部品を外します。これも簡単に外れます。
基板以外の部品は食器用洗剤でジャブジャブ洗いました。気持ちが良いです!間違っても基板は洗わないようにしましょう。しっかり水気を取って乾燥させます。
リモコン基盤の清掃
その間、基板を清掃します。チャンネルボタンと接触する部分に付着した手垢をキレイにしていきます。
リモコンの基板清掃には、呉工業の「エレクトロニッククリーナー」がおすすめです。ホームセンターではカー用品のところに陳列されていました。
公式サイトには「リモコンなどには使用しないでください。」と表記されていますが、分解した基板などの洗浄には使えます(分解しない場合は使えません)。
リモコンの分解清掃にしか使わないという方は、無水エタノールでも代用できます。私は、家に無水エタノールがあったので、こちらを使用しました。
綿棒に無水エタノールしみこませて、綿棒に無水エタノールを少量つけて、基板の黒い線の部分を優しく拭き取ります。
ボタン裏側の清掃と導電効率アップ
次に、ボタン裏側のクリーニング行います。
ボタンカバーの裏側(黒い部分)も、無水エタノールで拭いて清掃します。
劣化が進んでいる場合、表面が削れて接触不良になっていることがあるからです。
鉛筆でリモコン接触部分を復活させる
ボタンの接触が悪いのは、埃や皮脂などで汚れているケースと、ボタン裏側の黒い部分が劣化している場合が考えられます。
さきほど無水エタノールで清掃したので、次はボタンの導電性を高めるため、鉛筆(HBまたはB)の芯を使って軽く塗りつぶしました。
鉛筆の芯は、電気伝導性をもつ物質であるグラファイト(黒鉛)からできています。つまり、導電性があるため、一時的な修理に役立つというわけです。
導電性塗料を使用してリモコンの感度を上げる(必要な場合)
鉛筆の修理でも改善しない場合は、導電性塗料を使用して黒い部分を補修することができます。
その場合は基盤に直接塗布するのではなく、ボタンの裏側の黒い部分に塗ったほうが良いと思います。
これ、マニアックな商品なのか、その辺のホームセンターで発見することができなかったので、Amazonなどで購入した方が早そうです。
そのほか、導電性ゴムチップや銅箔テープなどでも代用できそうです。
リモコンの組み立て直し
あとは、リモコンを元通りに戻すだけです。REGZA(レグザ)のリモコンを組み立て直す際、少しコツがいりました。
はめ込むときは、リモコン上部にある赤外線通信をする電球?のようなものを先に挿入する…というものです。
リモコン上部の裏蓋には穴が二つ空いています。ここに赤外線通信をする電球?(何て言うんだろう??)をはめます。
こんな感じです。
次にリモコン下部の乾電池との接触する部品(バネのようなもの)を裏蓋に合わせてはめ込みます。
分解清掃し、修理完了するまでの所要時間は、慣れれば20分でできます。リモコン内部のラバーの洗浄と乾燥に時間がかかりますね。
手先が不器用だと部品を壊してしまうリスクもあるので、そういう方はAmazonなどでリモコンを買った方が早いかもしれません。