毎年、夏になるとキャンプで山へ足を運びます。
よく行く場所は、群馬県は水上です。清流が近くに流れ、空気は澄んでいて夏でも涼しい。まさに、最高の場所なんですが、たったひとつ難点が…。
ブヨやアブがブンブン飛んできて、足(特にスネ)に遠慮なくガブリ!と吸血してくるわけです。
photo credit: spring awakening via photopin (license)
ちなみに、こちらがやばいやつです。
蚊なら刺されてもかゆいだけ。すぐにキンカンでも塗っておけばかゆみは治まります。
しかしアブやブヨはそうはいきません。特にアブは皮膚を刺すのではなく、まるで噛み切って吸血してくる感じ。チクっと激しい痛みに襲われます。
噛み付くついでにアブやブヨのバカヤローは、おまけの毒素も皮膚へインサートしてくるのでパンパンに腫れます。しばらくすると熱を持って痛みが増します。一箇所だけならまだしも、数カ所刺されていると翌日はもう最悪です。
そんな憎きブヨとアブに刺されないための対策方法と刺されてしまった時の対策法を備忘録としてまとめました。この記事を読んでいただければ、アブやブヨ対策に一役買うと思います。参考にしてみてください。
ブヨとアブって一体何者!?敵の正体を知ろう
敵(ブヨやアブのこと)の正体を知っておけば、それなりに対策を講じられます。そういう意味で、まずは簡単にアブとブヨの生態を知っておく必要はあるでしょう。
ブヨとアブの特徴
種別 | ブヨ | アブ |
---|---|---|
見た目 | ハエより小型
|
ハチみたいにデカイ
|
活動時期 | 3〜10月 | 6〜9月 |
活動時間 | 朝夕が中心 時に群を成して激しく吸血 | 日中も飛び回る |
刺し方 | 皮膚を噛み切る。刺されても気がつかないこともあり | 皮膚を噛み切る。刺されるとチクっと激痛に襲われ、次に激しい痒みをともなう |
刺された時の痛み | 蚊よりも腫れる。水疱が生じ痒みは1~2週間周期的に続く(T_T)
リンパ節炎、リンパ管炎を発症する場合がある |
腫れるが2日ほどで治る |
朝夕に飛び回る印象があるブヨとアブですが、湿度の高い日や曇や雨の日は時間に関係なく刺します。
いつの日かのキャンプでは、小雨が降る中、短パンでバーベキューをしていたら両足に何箇所も刺されていました。
そうなんです。アブやブヨは湿気が大好き。雨の日は特に注意が必要!しかも虫よけスプレーをしてても、雨で流されちゃいますからね。
湿気が多い曇の日や雨の日は絶対に半ズボンはやめたほうが良いです。天候に関係なく、夏だからといって、半ズボンで山間部にいるのは相当危ないってこと。まったく油断ならないものです。
あと、アブは車の排気ガスが好きです。キャンプ場などで窓を開けてエンジンを回したまま昼寝なんかしてるとアブが車内に侵入してきて痛い目にあいます。
Drone Fly male – Eristalis tenax / linsepatron
あと飲酒した後の人にも寄ってきます。
よく言われているのが、柔軟剤で良い香りがする洋服を着ている人、黒や紺の服の人にも近づいてきます。服の色で言えば、黄色、オレンジなどの明るい色の人には近づかない習性があるようです。
ブヨやアブが特に狙いを定めて刺してくるのは足首やスネが多いようです。このあたりに虫除けスプレーなどを施すなど、入念な注意を払う必要があります。
自分でカンタンにできる!ブヨやアブに刺されないための対策方法
ブヨとアブ…。とにかく夏場は注意が必要な害虫。たまに群れをなして襲ってくる…なんて、あー怖い。
そんな彼らに刺されないためにはとにかく肌を露出しないことが大切なのですが、やっぱり虫除けスプレーを準備しておくことも怠ってはいけません。
ただし、蚊避けスプレーや虫よけバンドなんかでは、私の経験上、まったく効果がありません!これを知らなかったがために、チクリとやられた苦い経験がありました。
さて、ブヨとアブ対策でチカラを発揮するのが市販のスプレーではなく、「ハッカ油」を使った自作の虫除けスプレー。
え!自作の虫除け!?なんて思わないでください。人畜無害ですし、小さな子供でも安心して使用できるのがうれしいじゃありませんか。何と言っても、効き目バツグン。アブやブヨだけでなく、コバエや蟻まで寄ってこないといううれしい効果も。
自宅の網戸なんかに一吹きしておけば、いろんな虫除けにもなってくれるスグレモノですよ、これは。
こいつのお陰で、自宅では生ごみを入れる容器にスプレーすればコバエが寄って来ません。そういえばゴキブリちゃんにもお目にかからなくなりました。
夏場は浴槽に数滴垂らせば、バスクールみたいな爽快感も味わえます。つまり、ハッカ油は万能性に優れているということですね。
最強のブヨアブ対策!「ハッカ油虫除けスプレー」の作り方
ハッカ油を使った虫除けスプレーのレシピは、ネットで調べるとゴマンと出てきます。
以下のレシピは、そうした情報をベースにして、私の経験上、これが最強なんじゃないかというレシピを上げておきます。あくまでも個人的な最強ハッカ油虫除けスプレーですので異議は唱えないでくださいね。あしからず。
ハッカ油虫除けスプレーの作り方
用意するものは4つ。ハッカ油、エタノール(無水または消毒用エタノールを使用)、精製水、スプレー容器。
30ml作る場合の処方は以下のとおり。
- ハッカ油 ⇒ 2〜3滴(この量で虫除け効果が左右します。あまり入れ過ぎるとスースーしすぎて悶絶します)
- 消毒用エタノール ⇒5ml(ハッカ油と水を混ぜるために使用)
- 精製水 ⇒約25ml(普通の水道水でもオッケーですが、できれば精製水だと良い。私は面倒なので水道水です。)
- スプレー容器 ⇒100円均で変えるもので十分
私の場合、上記分量をしっかり守っているわけでもなく、ま、適当に目分量で適当に作ります。意外とざっくりでもイケちゃいます。効果を高めたい場合はハッカ油の量を多めにします。これは好みで調整しましょう。
60mlに対してハッカ油4滴投入した場合、1時間ぐらいはスースーします。個人的には6滴ぐらい垂らしても問題無いと思いますが、小さな子供にとってはスースーしすぎるかもしれません。
はじめ消毒用エタノールを容器に入れて、そこにハッカ油を垂らします。ハッカ油と水は文字どおり水と油なので、そのままでは混ざりません。だからエタノールを入れて、ハッカ油を溶解するのです。
いずれもその辺のドラッグストア(セイムス、セキ薬局、マツキヨ、スギ薬局とか)などに行けばカンタンに入手できちゃいます。
私は忙しいのでAmazonで購入しました。ちなみに、Amazonで一番人気のハッカ油は健栄製薬のやつ。
滴下式(瓶を下に向けるとポタっと雫が出る感じのやつ)なので、改めてスポイトなどを用意する必要はありません。ありがたや〜。
ちなみにドラッグストアではこんなに安く入手できるのは稀。だいたい1000円ぐらいが相場です。なぜだかはわかりません。コロナウイルスのせいで価格が高騰していますが、なんか転売は切ないですよ。もしも下記リンク先が高かったら、ドラッグストアで違うエタノールを買うことをおすすめします。
ちなみに、慣れてくると分量はもう適当。ハッカ油をバンバン入れると効く気がします。じぶんで造ったブヨ対策スプレーは、ブヨ対策やアブ対策以外にも、パソコンのキーボードやモニタ、スマホの掃除にも使えます。結構、さわやかな香りがして、化学物質の心配もないので私は重宝してます。
無水エタノールと消毒エタノールの違い
ちなみに、エタノールについてですが、無水エタノールと消毒用エタノールの2種類存在していますよ。
無水エタノールは文字どおり水分が含まれていないエタノール。ちょっと高めで千円前後で売っています。理由は酒税のせいだとか。消毒用エタノールよりも割高だということを覚えておきましょう。消毒用エタノールは精製水を混ぜたものでございます。ドラッグストアで500円前後ぐらいで買えます。
虫除けスプレー作るのに、余ったエタノールってどうするの?なんて思ったりもしますが、このエタノール、実は使い道たっぷり多種多様なんでございます。
エタノールの用途
主なエタノールの使い道は以下のとおりです。
- テレビやパソコンの液晶画面の掃除に抜群!
- シール剥がしに最高
- スマホの液晶画面の掃除にもいい感じ
- ゴキブリ対策にも使えるらしい
- レンジ周りの油汚れ落としに最適
- 鏡を拭くとピカピカになるよ
ノロウィルスインフルエンザウィルス対策にも一役買うらしい
一家に一本。消毒用エタノールはあっても良いかと思います。
※追記:消毒用エタノールはインフルエンザウィルスに効きますが、ノロウィルスに有効なのは次亜塩素酸水だそうです。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきます。
アブやブヨに刺されたら…すぐにできる対処法
刺されてしまったら、すぐに対処するのが完治の近道。
とにかく、アブやブヨに刺されたら、ウナクールやキンカンでは対処法にはなりません!
ポイズンリムーバー
最も優れた力を発揮するのが、アブやブヨに注入された毒を吸い出すポイズンリムーバー。これはかなり効きました!
アブに刺されて泣いている子供にすぐに処置した所、10分後にはケロッとしてました。夜になっても腫れることなく翌日は何もなかったんですから、すぐに処置してあげることが大事なんですね。
患部をこいつでチュチュっと吸いだしてやる。毒素が抜けて軽傷ですみます。
Amazonで人気となっているポイズンリムーバーはこの二点。キャンプへ行くときも準備しておくのがよろしいかと思います。
以上が応急措置として有効な対処法です。
ポイズンリムーバーの使い方
アブやブヨなどの毒虫に刺されたらまずは騒がないことが鉄則です。
理由は、体を動かすと体内への毒の拡散が早まってしまうから。このポイズンリムーバーの説明書を読むと、毒虫に刺された場合は遅くとも2分以内に応急手当をするのが効果的だとか。
キャンプや登山などに出かけるときも必需品になるのではないでしょうか。
塗り薬
刺された後に有効なのが、ステロイド系の塗り薬。
主にあげられるのが、以下の薬。
- リンデロン
- フルコート
私は汗疹がひどいので、フルコートをよく使っていますが、これは良く効きます。ステロイド系の軟膏は使用し過ぎると副作用がでますので、あくまでもこちらも刺された後の処置として有効なのでしょう。私は医者ではありません。症状がひどい場合は、皮膚科に行くのがベストな選択です。
まとめ
友人は、昔流行ったシーブリーズ(SEABREEZE)を塗りまくって対策していました。ハッカ油が配合されていますから理にかなっていますよね。
ただし、揮発性が高いためか何度も塗りたくらなければなりません。要は、ハッカ油の濃度が薄いんです。
ハッカ油を用いた自作スプレーを肌に塗るだけでなく、靴や靴下など足首の衣類にも数的垂らしてあげると高い効果が得られるかもしれません(肌に直接ハッカ油を滴下するのはお勧めしません)。
それでも作るのは面倒…という方は、ハッカスプレーを買うのが手っ取り早いかも。
コメント
ノロウィルスにエタノールは効果ないですよ。インフルエンザには効きますが。
ノロウィルスに効くのは次亜塩素酸水ですね。
ご指摘ありがとうございます。
訂正させていただきます。
刺された後に、ポイズンリムーバーで毒素を取り、あとに、粗塩で刺された場所を揉むと良いですよ。
ポイズンリムーバーが無いときには、粗塩で揉むだけでも、いくらかは効果有ります。
お試しあれ。
アドバイスありがとうございます。
粗塩もみもみ…ですね。アブに刺されたらやってみます!
大写しになっているのは、Drone fly とあるように、ハナアブの仲間ですね。 これらは花にくる種類で、人を刺すことはありません。 山でよく遭遇するヤマトアブかキンイロアブの写真にすればよかったかな。
教えていただいてありがとうございます!