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外壁塗装の前にこれだけは知っておきたいプロ直伝コーキングのやり方まとめ

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コーキングひび割れ DIY
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自宅で洗車していたら、外壁塗装業者のおじさんが近づいてきてこう言われてしまった。

「どーも旦那!お宅、家建てて何年経ちました?いやぁ〜何ってチラッと外壁をみたらコーキング部分がひび割れてて、目地が見えてたんでね。気になって声掛けさせてもらいました。そりゃ塗装もやったほうがいいですよ」

コーキングひび割れ

子供の塾代を捻出するのに家計はヒーヒーしとんじゃい。

今、外壁塗装なんてやってたら確実に破産するので丁重にお断りしておきました。しかし、自宅こそ大切な財産。マンションと違って戸建ては自分たちでメンテしなければなりません。

今回、コーキングの劣化は一部分であったこともあり、DIYで対応することにしました。これをやっておけばあと5年は長持ちするはずです。

コーキング作業は3回ほどDIYしているので要領は分かっているのですが、プロに教えてもらった経緯があり、忘れないように「コーキングのやり方」をなるべく端的にまとめてみました。

ちなみに、以下文中にはコーキングまたはシーリングと混在して説明する箇所がありますが、ほぼ同義語だと思ってください。厳密には、ひび割れにはシーリング、外壁のつなぎ目を埋めるにはコーキング…と使い分けるようですが、どちらも同じ意味で使用しました。

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コーキング作業に揃えておくべき道具

コーキング作業に揃えておくべき道具はザッと以下のとおり。

  • 変成シリコン系コーキング材
  • コーキングガン
  • プライマー
  • ボンドブレーカー
  • マスキングテープ
  • ならしバッカー(ヘラ)
  • コーキングはがし(またはスピンカッター)

変成シリコン系コーキング材

コーキング材には用途に応じて使い分ける必要があります。より専門的な説明は割愛しますが、家の外壁(サイディング)のコーキング施工には耐候性が高く塗装ができる変成シリコン系のコーキング材をチョイス。変成シリコン系のコーキング材は、上からペンキなどで塗装できませんが耐久性を考えました。

有名メーカーでもある「セメダイン」か「コニシ」のコーキング材は近所のホームセンターで入手可能です。それ以外のメーカーでも価格差はほとんどありません。

ホームセンターで売っているコーキング材

ちなみにコーキング材のなかには速乾タイプがあります。速乾のほうをチョイスしたくなるのですが、コーキング作業後の効率が悪いと、コーキング材がすぐに乾いてしまうためにマスキングテープを剥がすときに仕上がりを悪くしてしまうことがあります。あくまでも個人的な意見でありますが、塗布する箇所が多かったり、作業に自信がない場合などの初心者は速乾タイプを避けたほうが無難だと思います。

コーキングの種類については以下の動画が参考になります。

参考ルーフパートナ

▽オススメのコーキング材はこちら▽

色:グレー

色:ホワイト

色:ライトグレー

コーキングガン

これがないと作業ができません。コーキング材を押し出すことができればそれで充分。なので安価なものをチョイスしたとしても、あまり困まることはないと思います。

▽Amazonではこちら(600円台)がベストセラーですが…

▽こちらの安価なタイプでも不自由を感じることはありませんでした。

ただし、プロが使用するコーキングガンは2液形専用タイプ。このブログではあくまでも日曜大工レベルでの話なので、2液形専用のコーキングガンについては割愛します。

プライマー

コーキング剤を塗布するとき、コーキングが外壁にしっかり接着できるように使うもの。下処理の際に使います。オススメは「コニシ ボンド シールプライマー(楽天510円プラス760円)」。

プライマー

キャップに刷毛がついているので、プライマーを塗布するためにわざわざ刷毛を買わなくても良いのがいい。私のような貧乏人には助かります。

刷毛が付いているプライマー

ボンドブレーカーテープ

コーキングが目地に接着しないようにするためにボンドブレーカー(絶縁テープのこと)が必要です。

この点は、コーキング作業をする前にぜひとも理解しておきたい重要なポイントがあります。

外壁は天候条件や地震などの振動によって、つなぎ目が伸縮します。つまり、つなぎ目に接着させるコーキングにも伸縮性を持たせる必要が出てきます。そのためコーキング材を目地に接着させないようにしなければなりません。目地にコーキング材を接着してしまうと、せっかく塗布したコーキング材が外壁の伸縮に耐えられず剥がれやすくなったり、ひび割れを起こしやすくしてしまうからです。

2面接着と3面接着の違い

ここで理解しておきたいポイントが2面接着と3面接着というわけです。
コーキング2面接着

2面接着はコーキング材を外壁だけに接着する方法。目地にコーキング材を接着させないようにします。ボンドブレーカーを目地に付けることでこの2面接着を実現します。この処置が正しく行われていれば、外壁の伸縮に応じてコーキング材そのものが伸縮するので、剥がれにくく耐久性も高くなるというわけです。

コーキング3面接着
逆に目地まで接着させるような3面接着はコーキング材の剥離を誘発してしまいます。

ボンドブレーカーには、はめ込み式のものとテープ式のものがあります。外壁のサイディングボードに厚みがある場合は、はめ込み式のボンドブレーカーを使用しますが、サイディングボードの厚みがあまり無い場合はテープ式を使います。

コーキング作業を行うときは、古いコーキング材を除去しないとどちらのボンドブレーカーを使用すれば良いのかわかりません。ボンドブレーカーを準備するときは一部分だけ除去してみて壁の厚みをチェックしておいたほうが良いかもしれません。
コーキング材除去した目地
ちなみに、外壁のサイディングボードのつなぎ目には、ハットジョイナーという建築用部材が目地部分に設置されている場合があります。ハットジョイナーそのものにボンドブレーカーの役割をするPPシート(薄い被膜のようなもの)が貼られているタイプのハットジョイナーがあります。その場合はあえてボンドブレーカーを設置しなくても良いようです。

いずれにしても、コーキング作業前にハットジョイナー部分の確認をしておくのが良いでしょう。

なお、ボンドブレーカーには、二種類のタイプが存在しているが、変性シリコーンを塗布する場合はポリエチテープを選ぶのが良いようです。

ボンドブレーカーには、クラフトテープ(ポリウレタン系、ポリサルファイド系用)とポリエチテープ(ポリイソブチレン系、シリコーン系、変成シリコーン系用)があり、シーリング材の材質に合わせたものを使用する。
出典:住宅建築専門用語辞典

▽オススメのボンドブレーカー▽

マスキングテープ

これも必需品ですね。外壁にコーキングを付着させないためのマストアイテム。

幅が細いマスキングテープは初心者には不向きです。これを使用すると、コーキングを塗布して剥がす時に必ず苦労します。コーキング材をヘラで均す際、余分なコーキング材がテープ幅を超えて外壁に付着することがあるからです。仕上がりが悪くなると思います。

初心者ほど幅が広めのマスキングテープをチョイスしたいです。

▽オススメのマスキングテープ▽
初心者ほど幅24mm以上のマスキングテープを選んだほうが良いと思います。

コーキングヘラ

コーキング作業で最も難しい工程が、コーキング材をヘラでならす作業だと思います。自分は未だに満足した作業ができません。職人さんの力量を思い知らされる瞬間です。

作業をする人間の技術もありますが、それ以上に重要なのはコーキングヘラの準備を疎かにしないこと。もっというと、コーキングヘラは1本用意するだけではなく、ならす場所によって使い分けることがポイントです。

▽ヘラを数本セットで購入しておくことがオススメ▽

さらに「ならしバッカー」を購入して自作のへらを用意しておきたいです。

▽ならしバッカーはひとつ用意しておきたい▽

スポンジのような床マット、判子マット、木べらなどがあればカンタンに自作もできます。
参考コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」

その他以下のサイトを参考にされると良いと思います。
参考美しいコーキングができるヘラの使い方
参考コーキングヘラを上手に使えばプロの仕上がり。種類と使い方のコツ

コーキング剥がし(スピンカッター)

古いコーキングの両サイドにカッターで切れ目を入れて除去します。除去するだけですから、カンタンにできる思いますが、これがまた結構な重労働です!!

そこで出番となるのがスピンカッター。

[youtube id=Lv4Oe9bzmN4]

電動ドライバーを持っているなら、スピンカッターさえ購入しておけば、コーキング除去があっと言う間。作業効率が劇的にアップします。

電動ドライバーが無い方は、地道にカッターで切り込みを入れていきましょう。
ちなみにこんな便利なものもあります。

両手を使ってカッティングができるので、通常のカッターよりはラクに作業ができると思います。

▽安く済ませたいならこれがオススメ▽

 

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コーキング作業の手順と注意点

コーキングの作業手順をざっくりまとめると以下のとおり。

  1. サイディングボードと天候の確認<
  2. 古いコーキングの除去
  3. 目地の清掃
  4. マスキングテープを貼る
  5. ボンドブレーカーテープを張る
  6. プライマーを塗布する
  7. コーキング材を打つ
  8. ヘラでならす
  9. マスキングテープを剥がす

以下、上記作業手順に沿って、さらに詳細や知っておきたいポイントを以下にまとめました。

サイディングボードと天候の確認

サイディングボードが濡れていないか確認。雨天や降雪など天候が悪い場合は作業を見送る。気温は5度以上の時に作業します。

古いコーキングの除去

まずは古いコーキングを除去します。作業工程の中で最も重労働です。先に記述したように、コーキングカッターを使用すると作業がラクです。

除去後は、刷毛やウエスなどでカスやホコリなどをキレイにします。

マスキングテープ(シーリングテープ)を張る

次にマスキングテープを貼ります。
マスキングテープ
サイディングボードは凸凹していることが多いです。テープが浮き上がってその隙間にコーキング材が入り込まないように、この凹凸に合わせてしっかり密着するようにマスキングテープを貼るようにします。

マスキングテープを貼るときは、美しく仕上げるために途中で切り貼りしたりしないように…なんて思っていましたが、そうではありません。両サイドのマスキングテープがYの時になるようなイメージで処理します。特にテープを切るジョイント部分の処理の仕方は以下の動画を参考にすると良いです。

▽参考にした動画▽


目地の形状確認

目地の幅や深さを確認します。基準値は目地幅(コーキングを埋める幅)が10mm、深さは8mmです。目地が5mm未満だとコーキング材が剥離しやすくなります。逆に幅が狭すぎてもダメらしいです。

目地が深すぎる場合は、深さ調整できるバックアップ材を設置しましょう。

▽バックアップ材 8mm径×10mm▽

▽バックアップ材 10mm径×10mm▽

ボンドプレーカーテープを張る

また、サイディングボードのつなぎ目部分には、ハットジョイナーと呼ばれる建築用部材が設置されているはず。コーキング材を剥がした時に、ハットジョイナーの上にボンドブレーカーが貼られていないようであれば、ボンドブレーカーを貼る必要があります。

参考にした動画


シールプライマーの塗布

コーキング材がサイディングボードに接着されるようシールプライマーを、サイディングボード側、つまり2面接着するところに塗布するようにします。プライマー塗布後、夏場なら20分以上、冬場なら40分以上おきます。

参考動画

コーキング材を注入する

コーキング材のノズル先端をハサミやカッターで斜めに切断。ボトルの膜を破ってコーキングガンにセット。あとは窪みに沿ってゆっくりと注入していく。空気が入らないように打つのが鉄則です。

コーキング材を出しすぎるとマスキングテープをはみ出し、仕上がりが汚くなってしまう。少なすぎても具合が悪いので、ここはちょうどよい量を経験で覚えていくしかありません。

ヘラならし

ヘラでならす作業は習うより慣れろかもしれません。

ヘラもその場所によって使い分ける必要もあります。ヘラでコーキング材をならすとき、ヘラに付着した余分なコーキング剤を一回一回除去できるよう、ヘラを持つ逆の手にあまったコーキング材をのせておける大きめのヘラもあるといいと思います。小さいヘラだとヘラにすぐ余分なコーキング材が付着して作業効率が低下します。

ヘラでならすときは、コーキング材を目地に押し込み、さらにその後ヘラでならして仕上げるようにします。

いずれにしてもこの作業は仕上げの重要工程ですので、プロの作業動画を良く観察することをおすすめします。

マスキングテープの除去

コーキング材を打った後は時間との勝負です。欲張って多くの箇所に注入したくなりますが、おすすめできません。一箇所注入し終わったらヘラでならす。そしてすぐにマスキングテープを除去していくべきです。時間が経つとテープを剥がす際、上部の乾いたコーキング材が皮膜となってマスキングテープにくっついてしまうからです。

またマスキングテープを除去するときは、除去専用の道具を作っておくと良いです。ダンボールで棒状の筒を作り、そこにビニールを巻きます。そのビニール部分に貼ったマスキングテープを巻きつけてテープを除去するといいでしょう。言葉ではなかなか説明し難いので、以下の動画を参考にされると良いでしょう。

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結局、外壁塗装はプロに任せた方が無難…

かなり素人目線たっぷりですが、コーキング作業の手順とコツをカンタンにまとめてみました。

きっとプロの職人さんがこの記事を読んだら詳細なツッコミをいただくと思いますが、まぁおよその秘訣は網羅できたかと思います。

今回はコーキング作業を短時間で把握できるよう心がけましたが、手順を頭に叩き込むのはもちろん重要だと思います。けれど、プロの作業をyoutubeを活用して真似ると割りとうまくいきます。と同時にプロの凄さを痛感させられます。

▽作業全体の流れがよくわかります。プロの仕事は綺麗で観ていて気持ちが良いです。

 

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