ペナルティを脱却してGoogleからの流入数が600%以上アップした
ここ最近、趣味で運営している「パパママサッカードットコム」というブログのPV数が激増しています。アクセスは単純計算で約8倍増。急な上昇だったので、ちょっと驚いています。
実は、この上記サイト。7か月前にGoogleからのペナルティを受けたためなのか、長い間PV数がずっと低迷していました。ペナルティを受ける前は月間10万以上のPV数はあったのです。
その後、月間1万1千前後までPV数が落ち込んでいます。
約1/10以下にまで落ち込んだのですから相当な激減です。さらに、Googleからの検索流入数だけでいうと、月間81,383PVだったのが、まさかの3,092PV。なんと96%ダウンです。これがペナルティでなければ、なんというべきでしょうか。
書いても書いても誰にも読まれない。検索表示されないという状態は正直、いくら趣味とはいえブログを続ける上でモチベーションを維持するのが大変でした。
ペナルティといっても明らかなスパム行為はしていません。心当たりがあるとすれば、日々の更新を優先するあまり時事ネタを短い記事で連発したこと、安易なアフィリエイトに走ったことぐらい…。今思えば、この「これぐらい」という気持ちそのものがPV数を激減させた要因だったのかもしれません。
それが今月に入ってからGoogleの流入数が1,276(先月15日間)→8,067PV(今月15日間)と、流入数が632%も劇的アップしたのです。
さて、ここで本題です。どうやって、Googleのペナルティから脱却したのか。同じことを繰り返さないためにも備忘録として書きとめておくことにします。同じブロガー仲間の方に参考にしてもらえれば幸いです。
8つの施策でGoogleペナルティから脱却できた
検索流入が激減してから、対策として実施したことは、以下の8つでした。
- Googleペナルティを受けたのかどうかを確認
- 見出しタグの整理と追記を行う
- クオリティの低い記事はnoindexにした
- リンク先の見直し
- カテゴリの整理と表示方法の見直し
- 更新頻度より記事の内容を優先させた
- SEOの基本を復習した
- 上記対策をしたうえで記事を書き続けた
Googleペナルティを受けたのかどうかを確認する
まずは自分のブログがGoogleからペナルティを受けたのかどうかをチェックしました。
ウェブマスターツールで確認
ウェブマスターツールの「検索トラフィック」>「手動による対策」を確認。
スパム扱いされている場合は何らかのアラートが表示されるはずですが、私の場合は「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」と表示されており、スパム扱いされているわけではありませんでした。
ちなみにアラートが出ている場合は、次のような項目が表示されるようです。
- サイトへの不自然なリンク – リンクへ影響する対策を実施
- サイトへの不自然なリンク
- サイトからの不自然なリンク
- ハッキングされたサイト
- 価値のない質の低いコンテンツ
- 悪質なスパム
- ユーザー生成スパム
- クローキング/不正なリダイレクト
- 隠しテキスト/キーワードの乱用
- スパム行為のある無料ホスト
- スパム行為のある構造化マークアップ
ペナルティかどうかのチェック項目
上記ウェブマスターツールにアラートが出ていれば対策すべきことは明確です。しかし、何も問題がないとされた場合、やっかいです。私のケースもこの「何もアラートが出ていない」状態でしたので、どこが悪いのかを発見するのに頭を抱えました。
そこで「SEOとその周辺」というブログに掲載されている「Googleペナルティ判定フローチャート」をひとつひとつチェックしました。
canonicalの設定、リンク先のペナルティ、emタグの多用など、Googleがペナルティを発しやすい項目を具体的に確認でき、ものすごく参考になりました。
Googleからペナルティを受けたと思ったら、ぜひ一読することを強くオススメします。
見出しタグの整理と追記を行う
さきほどのチェックシートを参考に、今まで書いてきた記事をチェック。Hタグの付与の仕方が変だったり(H3の次にH2タグがあったり)したため、見出しタグの整理と追記を改めて行いました。いくら良い記事を書いていたとしても、Googleがクロールしにくい構造になっていると効率が悪くなります。H2タグで見出しを作り、H3タグで小見出しを作る。また、記事内で項目立てた文章を書いているときは、リストタグを使って整理しました。
ペナルティを受ける直前、私はHタグの中で使う単語を重複して使用していました。SEOを意識したためでありますが、こうした行為はかえって逆効果です。自然な単語を使いつつ、肝心な単語も使う。これを意識してリライトするようにしました。
photo credit: infocux Technologies via photopin cc
クオリティの低い記事はnoindexにした
以前はアクセス欲しさに時事ネタ記事をポンポン投稿していました。そのような記事は内容が薄く、客観的に考えてもユーザーにとって有益な情報とはいえません。
Googleウェブマスター向け公式ブログ「良質なサイトを作るためのアドバイス」のなかでも、次のように警告しています。
低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがある
つまり、低品質なエントリー記事を再度見直し、そのような記事についてはGoogleにインデックスされないようにnoindex処理をしました。念のためnoindexについてカンタンに説明しますと、noindexは検索エンジンにインデックス登録されないように制御するタグのことです。低品質記事に対してインデックスされないよう制御しておけば、サイト全体の評価を下げることにならないので、この処置をしました。
せっかく書いた記事だから…と若干未練を感じたときもありましたが、サイトの評価を下げられるのであれば無視するわけに生きません。思い切って、クオリティが低い記事をnoindexに設定変更しました。
noindexを設定する方法
各記事をnoindex処理する方法については、WordPressプラグイン「All In One SEO Pack」を使用しました。
ここでは詳しい説明は省略しますが、このプラグインをインストールすると、各記事の管理画面下にnoindexにするチェックボタンが表示されます。ここにチェックをを入れれば各記事にnoindexを付与することが可能です。
なお、noindexに関して、詳しく説明が書かれている良記事を紹介しておきます。
- バズ部「noindexの使い方」
- SEO検索エンジン最適化「不要なインデックスを削除した結果」
リンク先の見直し
正確に言うと、リンク先を見直したというよりも、リンク切れ(デッドリンク)を修正しました。
リンク切れを放置しておけば、せっかくブログに来てくれたユーザーを惑わすことになりますし、SEO的にも感心できません。また、検索エンジンによるクローリングも効率が悪くなるだけでなく、デッドリンクがあるようなサイトは評価されなくなってしまいます。
そこで、WordPressのプラグインである「Broken Link Checker」をインストール。
デッドリンクを自動的に探し出し、該当箇所があればメールで教えてくれるというすぐれたプラグインです。これはWordPressユーザー必須のプラグインです。
カテゴリの整理と表示方法の見直し
タグやカテゴリの管理が整理できていなかったため、タグの表示を廃止。カテゴリを整理したうえで、記事のカテゴリをプルダウン方式で表示するのではなく、ツリー方式で表示。つねに文字を見せることにしました。これにより、深い階層にある記事であっても、検索エンジンからクローリングされやすくなるのでは…という発想です。
更新頻度より記事の内容を優先させた
以前の私は、更新頻度を多くすれば、ブログの読者が増えると考えていました。そこで、ブログのテーマに沿ったニュース記事をベースに一言自分の意見を追加して記事を描く手法をとっていましたが、記事そのものをよく吟味することができず、思いつくまま更新していましたので、ブログ全体のコンセプトがどうしても希薄になってしまいました。さらに当然ながら短い記事ほど品質クオリティは低くなりがちです。更新頻度にとらわれず、焦らず、ゆっくり記事を書いてみることも大切なのかもしれません。
SEOの基本を復習する
Googleが正式にリリースしている「検索エンジン最適化スターターガイド」を読み直しました。本家本元が掲示する、いわゆるSEOのバイブル本みたいなものですから、しっかり目を通しておくべきことでした。
上記対策をしたうえで記事を書き続けた
最後にやったことは、上記の施策を行った上で、Googleからの流入があってもなくても、半年間ガマンして記事を書き続けました。半年を過ぎたところで、ようやくアクセス数がアップしてきた次第です。
まとめ
以上がGoogleペナルティから脱却した8つの対策です。今思えば、一番最後の「記事を半年間書き続けること」が一番大変だったかもしれません。
ちなみにペナルティを受けてしまったブログでは、今でも広告(アドセンス)を表示したり、アフィリエイトを実施したりしています。しかし、それならばより一層、ユーザーの利益を第一に考えた記事にしなければならないと強く思うようになりました。
これだけでGoogleのペナルティを抜け出せるかどうかは、今でも確信を持てませんが、良い記事をたくさん書くことを努力することが何よりも大切ですし、SEOに近道なんかないのだと痛感させられました。
photo credit: MarcelaPalma via photopin cc
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